【風】「やる気あれば学力身につく」(産経新聞)

《高校授業料無償化には半分賛成、半分反対》という兵庫県宝塚市の男性(69)からメールをいただいた。
 《愚生のころは、身の丈に応じて自ら進路を決定しなければならない時代でした。金に不安がありながら、高額な授業料を必要とする私学に、なぜ行かなければならないのか》

 男性は農家に生まれ、定時制の農業高に進学。授業料その他の学費はアルバイトでまかない、大学は親の仕送りを受けず、夜学に進んだという。

 苦労した学生時代を振り返りつつ、男性は提案する。《向学心に燃えながら、何かの理由で高校へ行けない子に、手厚い返済義務のある奨学金を手当てすれば済む話。仕事や学問は、与えられるものではなく奪い取るもの。やる気のある学生・生徒は、塾に行かなくても十分に学力を身につけると思います》

 30代の筆者は静岡県出身。公立高校から、一浪して東京の国立大に進んだ。

 中学3年のときに半年間、塾に通ったが、高校時代は部活動に励み、周囲でも塾通いしているという話はほとんど聞かなかった。

 私学に進まなかったのは、そもそも地元に私立の進学校がなかったという事情もあるが、親の懐具合も考え、「国公立に進めば安上がりで済む」という考えもあったように思う。

 今や私立小への「お受験」や塾通いも当たり前になったが、最近は、公立でも「上位」を目指すためのさまざまな取り組みが行われているようだ。

 一番上の子が今春公立高を卒業し、2人目も別の公立高に通っているという大阪府の女性(46)は《上の娘が通った公立高では放課後に補習や講習会が開かれていて、ことあるごとに「時間とお金を無駄にする塾には通わないで、学校、先生を活用してください」と言われていました》という。女性は《先生方のやる気には頭が下がりました》とし、《公立高では心配だから私立に…という考え方は勘違いだと思います》とつづっている。

 特に都市部では「いい大学を目指すなら有名私学へ」という考え方が一般化しているように思っていたが、最近は必ずしもそうではないのかもしれない。(健)

<プライバシー侵害>関ケ原町長に賠償命令 岐阜地裁支部(毎日新聞)
郵貯限度額上げ「議論が必要」=首相(時事通信)
<国家戦略室>ヒアリング記録「一切保有せず」 子ども手当(毎日新聞)
<ホンダ>「スーパーカブ」2車種リコール(毎日新聞)
米軍車両、ひき逃げか=軽自動車の2歳男児軽傷−沖縄(時事通信)
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。